主成分分析と因子分析の違い 〜白黒はっきりつけようぜ〜
人文学、特に心理学では
未だに因子分析が大活躍しているという
心理学で生まれたのだから
不思議ではないか
とはいえ工学ではありえない話だ
未だ100年近くも前の手法のみで
出来上がっている論文さえあるというのだから
分野によってこういう違いが出るのは面白い
心理学では
方法論や予測精度や役に立ったかどうかは
論文審査の基準でないのだろう
さて、人文学の学生は
主成分分析と因子分析をよく混同する
中には使われてる分野が違うだけで
手法は同じだと思っている者もいる
全然違いますよ!
だが混同と混乱を招く理由もよくわかる
下の図を見て欲しいのだが
因子負荷量 主成分負荷量
因子得点 主成分得点
第n因子 第n主成分
用語がめっちゃ似てる…!!
くせに全然違う…!
これは、ただでさえ数学が得意ではない人が多い
人文系の学生にはひどい仕打ちではないか…
しかも、主成分分析はパラメータ推定が
割とシンプルなのに対し
因子分析は様々な手法があり
複雑怪奇である
にもかかわらず
人文系の学生は学部2年生で
因子分析をぶん回すというのだから驚きだ
このエントリーが少しでも混乱を解消する一助にならんことを
(画像に間違いがあれば教えて欲しい)